「秋になってから、シャンプーやブラッシングのたびに抜け毛が増えた気がする」「このまま髪が減ってしまうのでは?」と不安になっていませんか?
秋は、夏に受けた紫外線ダメージや季節の変化、夏バテによる栄養不足、ストレスなどが重なり、抜け毛が増えたと感じやすい時期です。
ヘアサイクルによる季節的な変動も関係するため、秋に抜け毛が増えたからといって、すぐに薄毛へ進行するとは限りません。
ただし、抜け毛が気になる時期こそ、頭皮の乾燥や洗い方、生活習慣をそのままにせず、健やかな髪が育ちやすい頭皮環境を整えておくことが大切です。
この記事では、美容師経験をもとに、秋に抜け毛が増える原因やいつまで続くのかという目安を解説します。
正しいシャンプーや頭皮マッサージ、紫外線・乾燥対策、栄養や睡眠の整え方、おすすめの頭皮ケアアイテムまで紹介するので、今できることから取り入れてみてください。
美容師 / webライター
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美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
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Toggle秋に抜け毛が増える主な原因

ブラッシングしていたら髪がたくさん抜けていたなど、9月から11月にかけて抜け毛の量に驚いた経験はないでしょうか?
秋に抜け毛が増えたと感じる方がいるのも事実です。
では、なぜ秋に抜け毛が増えるのでしょうか?
秋に抜け毛が増える主な原因を、私が美容師として現場で見てきた実例も交えて解説します。
夏の紫外線によるダメージ
秋の抜け毛の原因の一つが、夏に浴びた紫外線による頭皮へのダメージです。
紫外線は頭皮の表面だけでなく、毛根を包む毛包にまで作用し、ヘアサイクルを乱す要因となります。
身近なサインとしては、以下のような症状です。
- 夏に頭皮が日焼けして赤くなった
- フケが増えた
- 乾燥でかゆみが出た
これらはすべて、紫外線による頭皮の炎症反応にあたります。
そして紫外線ダメージは、その影響がすぐには表面化しません。
毛包がダメージを受けてから抜け毛として現れるまで、おおよそ3〜4ヶ月のタイムラグがあるとされているのが一因として考えられます。
つまり6〜8月に受けた紫外線ダメージが、9〜11月の抜け毛として遅れて表面化するというわけです。
季節と紫外線量 太陽から降り注ぐ紫外線量は、一年通して同じではありません。
※引用:DEMI|毛髪研究 最前線|紫外線と毛髪について
特に5月から9月頃までは紫外線量が多い日が続きます。
このような時期は、しっかりと紫外線対策することをオススメします。
美容師として現場で見ても、屋外で過ごす時間が長い方は、夏場の来店時に髪の分け目付近だけ頭皮が明らかに赤みを帯びているケースが少なくありませんでした。
その部分からフケが出ているだけでなく、同じエリアに白髪や薄毛のお悩みが重なっているケースもあります。
特に分け目は、頭皮が直接日光にさらされる場所です。
帽子や日傘、頭皮用のUVスプレーでの対策を、5月〜9月の紫外線量が多い時期だけでも意識してください。
季節性による抜け毛の影響
秋の抜け毛には、もうひとつ見逃せないポイントがあります。
それは季節性の抜け毛が増えるサイクルの時期と、夏から秋への急激な頭皮の環境の変化です。
人間の髪にも、犬や猫ほど顕著ではないもののある季節に抜け毛が増えるタイミングが存在します。
これに加えて、夏から秋にかけては気温と湿度の急激な変化が原因となり、より頭皮にとって過酷な状態に陥りやすくなるでしょう。
つまり、秋の抜け毛は以下のような状態が重なって起きる現象の一つです。
自然な範囲であれば過度に心配する必要はありません。
- 季節性の変動
- 夏のダメージの遅延発現
- 季節の切り替えによる頭皮環境ストレス
美容室の現場でも、真夏ではない季節に抜け毛のお悩みを相談される方は意外と多いものです。
シャンプー時の抜け毛の量に気づき、こちらからやわらかくお伺いすると打ち明けてくださることもあります。
理由を聞くと夏に外に出る機会が多かったというケースも少なくありません。
ただし、外出だけが原因とは限らないので注意してください。
暑さで体調を崩していた、夏バテで食事量が落ちていたなど、複数の要因が重なっているケースも多く見られます。
自律神経の乱れ・ストレスによる血行不良
頭皮は心臓から最も遠い位置ではありますが、比較的血流が豊富な位置でもあり、その影響で血流が悪くなるという声もあります。
しかし、実際のところは夏の冷房と外気の寒暖差や、夏疲れの蓄積が自律神経の乱れを引き起こすのが主な原因です。
自律神経が乱れて血管の収縮・拡張のコントロールが不安定になると、毛根への酸素や栄養の供給に影響が出ます。
さらに近年の研究では、ストレスは精神的な問題にとどまらず、毛包局所でストレス関連の神経ホルモンを産生し、毛周期そのものに影響することが報告されています。
つまり「気のせい」ではなく、ストレスは髪に影響を及ぼしてしまうと思っておきましょう。
一方で、「夏が暑すぎて熱中症が怖いから、ほとんど外に出なかった」という方が、秋になって抜け毛の増加を感じるケースもありました。
背景のひとつとして考えられるのが、エアコンによる寒暖差です。
夏の在宅時間が長くなり、冷房の効いた部屋で過ごす時間が増えると、たまに外へ出たときの温度差で体調を崩しやすくなるのかもしれません。
もちろん、これは現場で感じた一例です。すべての抜け毛に当てはまるわけではありません。
ただ、近年のように気温が非常に高い夏は、冷房との寒暖差を調整しにくくなりやすいため、体調管理の面でも意識しておきましょう。
自律神経やストレスが背景にあるなら、頭皮マッサージで血流を促したり、意識的にリラックスの時間をつくることが助けになります。
夏バテによる栄養不足
意外と見落とされがちですが、夏バテによる食欲不振や食事の偏りも、秋の抜け毛の大きな要因です。
髪の毛は、身体が生命維持のために優先するものではありません。
そのため、栄養が不足した時に真っ先に供給を後回しにされる部位のひとつです。
中にはたんぱく質や亜鉛、鉄、ビタミンB群の不足がヘアサイクルで言う休止期による脱毛のトリガーになっているという報告もあります。
夏は冷たい麺類・アイス・清涼飲料水で食事を済ませがちです。
気づかないうちに、カロリーは足りていても髪に必要な栄養素が不足している状態に陥っている可能性もあります。
具体的な食事のバランスの整え方に関しては、これから詳しく紹介していくので、まずは「秋の抜け毛は、夏の食卓のツケでもある」と意識するところから始めてみてください。
秋の抜け毛はいつまで続く?回復までの期間の目安

秋の抜け毛が長引くと、毛量が戻るのか不安になる方も多いでしょう。
そこで、ここでは医学論文の知見をベースに、ピーク時期・落ち着くタイミング・回復までの期間の目安を整理し、来年の秋に同じ不安を繰り返さないために知っておきたいヘアサイクルの基本もあわせてお伝えします。
ヘアサイクルの基礎を把握しておく
秋の抜け毛を理解する際には、まずはヘアサイクルについて把握しておきましょう。
髪は、3つの周期を絶えず繰り返しながら成長・脱毛・再生を続けています。
- 成長期(2〜6年):髪が伸び続ける時期。全体の約9割の髪がこの段階にある。
- 退行期(2〜3週間):成長が止まり、毛根が縮んでいく短い移行期。
- 休止期(3〜4ヶ月):髪の成長は完全に止まり、自然に抜け落ちる準備が進む時期。
そして最も大切なポイントは、「抜けた毛=休止期を終えた古い毛」である点です。
その奥では既に新しい毛が成長を始めています。
抜けたと感じる時には、新しい髪は既に動き始めているということを知っておけば、抜け毛のストレスは大きく軽くなるはずです。
ヘアサイクルのうちのほとんどは、毛母細胞が分裂・増殖する成長期です。
※引用:花王 ヘアケアサイト|髪の成長
成長期が長ければ、髪はその分長く成長し、また太くなる傾向があります。
その後、成長が止まる退行期(2~3週間)を経て、休止期(数カ月)になると、毛根の位置が浅くなり、その奥で新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして洗髪やとかす時の数g以下の力で自然に抜け落ちます。
夏のダメージが秋に出る理由
夏に頭皮にダメージを受けたのに秋に抜け毛が増えるのは、ダメージから抜け毛として表面化するまでに3〜4ヶ月のタイムラグがあるからです。
時系列で並べると、こうなります。
- 6〜8月:紫外線・熱・冷房・夏バテなどで頭皮や毛包にダメージを受ける。
- 毛包が休止期に入る:髪の成長が止まり、抜ける準備が進む。
- 3〜4ヶ月後(9〜11月):休止期を終えた髪が一斉に抜け落ちる。
つまり秋の抜け毛は、夏に積み重なったダメージの結果が遅れて表面化しているだけであり、突然始まったトラブルではありません。
原因と結果の間に時間差があるからこそ、いつの間にか抜け毛が増えたと感じやすくなるわけです。
この仕組みを知っておくと、秋にあわてて対策を始めるのではなく、夏のうちにケアを仕込んでおくことの大切さが見えてきます。
美容師として現場でも、抜け毛のご相談に来られるお客様が、夏だからだとか、秋だからだとかで時期を意識されているケースは、それほど多くありません。
ほとんどの方は、とにかく抜け毛そのものが嫌で、そこばかりが気になってしまっているご様子でした。
そんな時に「これは3〜4ヶ月前のダメージが今出てきているサインだ」とお伝えするだけで、原因と時期がつながり、ふっと表情が和らぐ方も少なくありません。
仕組みを知ることが、不安を和らげる第一歩になるということを、現場で実感してきました。
抜け毛が落ち着くまでの期間と回復するまでの期間の目安
結論からお伝えすると、秋の抜け毛は9〜11月にピークを迎え、その後3〜6ヶ月で徐々に落ち着き、見た目の回復までは12〜18ヶ月ほどが長めに見た目安です。
まとめると、以下のような流れになります。
| 期間 | 状態の目安 |
|---|---|
| 3〜6ヶ月 | 抜け毛の量が徐々に収束していく |
| 6ヶ月〜1年 | 新しい髪が伸び始め、産毛が増えてくる |
| 12〜18ヶ月 | 毛量や髪の太さなど、見た目の回復が実感できるレベルに |
つまり、秋にピークを迎えた抜け毛は、冬を越える頃には自然に落ち着いていくのが一般的です。適切なケアを継続すれば回復できます。
慌てて高額な治療や強い薬剤に飛びつく前に、まずは、ヘアサイクルについて正しく理解しましょう。
もし半年以上抜け毛が減らない・地肌の透けが目立つようになった場合は、季節性の脱毛ではなく別の要因が隠れているのかもしれません。
このことに関しては、以下で詳しく解説しているので、このまま読み進めてみてください。
秋の抜け毛対策のポイントは頭皮ケア!すぐに始められるおすすめの方法

秋の抜け毛は、ヘアサイクルの自然な流れであり、適切なケアを続ければ一般的に回復できるでしょう。
とはいえ、何もせずに過ごすよりも、今日から始められる頭皮へのケアを取り入れた方が、抜け毛の影響を最小限に抑えられます。
ここで紹介するのは、秋の抜け毛対策の中心となる以下の4つです。
- 正しいシャンプー
- 頭皮マッサージ
- 紫外線・乾燥対策
- 栄養と睡眠の整え方
この方法をすれば必ず生えるといった魔法のような方法ではなく、地味でも続けることで頭皮環境を整えていく、本質的なアプローチばかりです。
正しいシャンプーの扱い方をマスターして頭皮を清潔に保つ
頭皮ケアの土台となるのは、毎日のシャンプーをただ髪を洗うだけでなく、頭皮環境を整える時間に変えることです。
正しい手順とアイテム選びを知っているだけで、抜け毛が増える要因を一つずつ減らせられるでしょう。
基本となる流れは、次の5ステップです。
- 予洗いは約1分半:シャワーで頭皮と髪をしっかり濡らし、汚れの7割を流しておく
- シャンプーは手のひらで泡立ててから乗せる:原液を直接頭皮につけない
- 指の腹で頭皮を洗う:頭皮を円を描くようにマッサージしながら洗う
- すすぎは十分に行う:シャンプーの時間の2倍を目安に、生え際・襟足の洗い残しに注意する
- タオルドライ後、早めにドライヤーで乾かす:濡れたまま放置しない
シャンプー選びでは、頭皮の負担を最小限に抑えるため弱酸性タイプのものを選んでみてください。
逆に、抜け毛のリスクを高めてしまうNG行動も知っておきたいところです。
- 爪で頭皮を強く擦る:細かい傷から炎症・フケ・抜け毛につながる
- 熱すぎるお湯で洗う:必要な皮脂まで奪われ、頭皮が乾燥しやすくなる(38℃前後がベスト)
- タオルでゴシゴシ拭く:摩擦でキューティクルが傷み、髪が切れやすくなる
美容師として現場でも抜け毛のご相談を受けるたびに、シャンプーのやり方が悪かったから抜けたのかもと自分を責めてしまう方や、逆にストレスで抜けているから話を聞いてほしいとシャンプーには目が向いていない方など、本当に様々な反応に出会ってきました。
いずれにしても、抜け毛の原因は複雑でひとつに絞れるものではありません。
ただ、その複数ある原因の中で、毎日の洗い方は自分で確実にコントロールできる数少ない要素の一つです。
だからこそ、まずはここから整えていただきたいと感じる場面が、現場では本当に多くありました。
頭皮マッサージで血行を促しておく
頭皮の血行が滞ると毛根に栄養が届きにくくなり、健やかな髪が育ちにくくなります。
1日数分の頭皮マッサージだけでも、血行を促す意味では秋の抜け毛対策としておすすめです。
抜け毛に悩んでいる方は、まずは以下のようなやり方を取り入れてみてはいかがでしょうか?
- 両手の指の腹を側頭部(こめかみあたり)にあてる
- 頭皮を動かすように、頭頂部に向かって円を描くようにマッサージ
- 1日4分程度を目安に、シャンプー時/ドライヤー前/就寝前など好きなタイミングで取り入れる
そして頭皮の硬さと薄毛との関連を示すデータとして、以下のような研究では次のような結果が報告されています。
3.薄毛群の頭皮は硬く、皮脂が多い
※引用:マンダム|マンダム、ダメージを受けやすい男性頭皮の実態と、 頭皮化粧水による改善効果を明らかに
「頭頂部の毛径と後頭部の毛径の比」を薄毛の指標として、30~40 代の被験者を薄毛群と薄毛でない群に 分けて解析しました。
その結果、薄毛群の頭皮は同じ年代の薄毛でない群と比較して硬いこと(図 4)、また皮脂 量が多いことが確認されました(図 5)。
つまり、頭皮が硬い状態は、健やかな髪が育ちにくい環境のサインのひとつだといえるまではいかないにしても、意識はしておきましょう。
毎日の数分間でやわらかさを保っておく補助的な価値があると言えます。
美容師として施術中にお客様の頭皮に触れていると、肩こりや眼精疲労が強い方ほど頭皮も硬くなっている傾向を感じてきました。
髪は頭皮から生えてくるものです。
頭皮が硬くなれば、それだけ髪の成長を妨げる要因が増えてしまっている状態だと考えています。
抜け毛のご相談を受けるお客様には、施術中の頭皮マッサージはもちろん、ご自宅でセルフでも続けられるように具体的なやり方をお伝えしてきました。
紫外線・乾燥から頭皮を守る
夏の紫外線ダメージが秋の抜け毛として表面化するという話は、上記でも触れた通りです。
だからこそ秋〜冬の対策は以下の2つを意識しましょう。
- すでに受けたダメージを最小限に抑えるリカバリーすること
- 翌年の夏に向けた予防すること
紫外線対策のポイントはシンプルです。
- 帽子や日傘で物理的にカットする:外出時の習慣化が効果的な方法の一つ
- 頭皮用UVスプレーを併用する:髪型を崩したくない時や、帽子を被れないシーンで活躍できる
- 髪の分け目を定期的に変える:頭頂部の分け目は紫外線が直撃する場所のため注意する
乾燥対策も並行して行ってください。
秋〜冬の頭皮は気温・湿度の低下で乾燥しやすく、フケやかゆみ、バリア機能の低下に関しても招きやすくなるからです。
- 頭皮用ローションで水分補給する:化粧水のように、洗髪後の頭皮にも保湿を行う
- 保湿成分配合のシャンプーに切り替える:弱酸性タイプかつ保湿成分入りがおすすめ
美容師として、紫外線対策の話をする時には「分け目を変えるだけでも紫外線対策になる」というシンプルな提案を意識していました。
ただ、紫外線対策のために分け目を変えてとお伝えするだけでは、なかなか日常で続けていただけないケースが多かったのも事実です。
そこで、分け目を変えると髪型がふんわりして印象が変わるお客様にとってのベネフィットを先にお伝えしました。
そして、紫外線対策はサブとして添えるという伝え方をしてみると、自然と継続していただけることが多かったのを覚えています。
つまり、続けてもらえる工夫まで含めて、はじめて頭皮ケアは効いてくるのだと思います。
摂取するべき栄養と睡眠の質の両方も意識しておく
頭皮ケアを外側から行うのと並行して、内側からのケア(食事と睡眠などのインナーケア)も忘れずに整えていきましょう。
いくらシャンプーやマッサージを丁寧に行っても、髪をつくる材料と再生する時間が足りなければ、健やかな髪は育ちません。
栄養面では、髪の主成分であるたんぱく質を中心に、亜鉛・鉄・ビタミン類などをバランスよく摂ってください。
特定の食品やサプリに偏るよりも、3食のバランスを整えておくと安心感が違います。
さらに気になる方は、医療機関で相談するのがおすすめです。
睡眠も同じく、髪の成長を促す成長ホルモンは深い睡眠中に多く分泌されると言われています。
以下のような当たり前のことを積み重ねていくと、結果的に髪の健康にも効いてくるでしょう。
- 寝る前のスマホを控える
- 湯船にゆっくり浸かる
- 就寝・起床時刻を一定に保つ
美容師として現場で感じてきたのは、抜け毛のお悩みを抱えている方ほど、睡眠不足や生活リズムの乱れを併発しているケースが多いという点です。
シャンプー・マッサージ・栄養・睡眠は、どれか一つだけが抜きん出ているよりも、地味でも全体のバランスが取れている状態の方が、結果的に髪の健康につながっていきます。
これが、長年お客様の髪を見させていただいて辿り着いた、ひとつの結論です。
秋の抜け毛・頭皮ケアにおすすめのアイテム10選
頭皮ケアの方法を理解したら、次に気になるのは、実際にどんなアイテムを取り入れればいいのかという点ではないでしょうか?
本記事で紹介する各アイテムは、商品の概要、配合成分の特徴、こんな方におすすめという3点を順番に整理しました。
自分の頭皮タイプや悩みに合わせて選ぶ際の参考にしてみてください。
アロマティカ ローズマリースカルプスケーリングシャンプー 400ml ¥2,850(税込)
韓国コスメブランドであるアロマティカが出した、スカルプケア発想のシャンプーです。
ローズマリー葉エキスを約3割も含まれており、ローズマリー葉油も高配合している点が大きな特徴と言えるでしょう。
ココイルメチルタウリンNaなどマイルド寄りの洗浄成分をベースに、サリチル酸・ビオチン・ナイアシンアミド・カフェインなど頭皮環境を整える成分や発酵由来成分まで組み合わせた構成になっています。
美容室でも皮脂のベタつきや夕方の頭皮の臭いが気になるお客様にお勧めしやすいタイプなのは間違いありません。
しかし、ハーバルな香りに好みが分かれる商品です。
そのため、香りの方向性が合うかを確認してから取り入れてみてください。
エレクトロン シンクロシャンプー ファム FOR SCALP 300ml ¥3,300(税込)
美容機器ブランドであるエレクトロンが、髪のうねりやトップのぺたんこ感、頭皮のコリといった、年齢を重ねるとともに気になりやすい悩みに向き合うシャンプーとして打ち出されています。
しっかり洗える洗浄成分に、肌あたりをやわらげる成分を組み合わせ、すっきり感とマイルドさのバランスを取った洗い心地が特徴です。
さらに、ペプチドやリンゴの培養エキスなどのエイジングケアを意識した美容成分も加わっている点にも注目しましょう。
美容室でヘッドスパを担当していると、髪の立ち上がりに悩んでいるお客様から、自宅でも近い感覚を出したいとご相談を受ける場面が多いだけに、価格と機能のバランスが取れたこのシャンプーは、ちょうど良いアイテムと言えるでしょう。
アンプルール プレミアムフィト ヘアウォッシュN 260ml ¥2,750(税込)
スキンケアブランド・アンプルールの濃密泡シャンプーです。
毛穴汚れを落としながら、ハリ・コシのある髪の土台を整えるという、頭皮ケアと毛髪ケアのバランスを意識したシャンプーだとも言えるでしょう。
ラウレス-6カルボン酸Naにタウリン系・アミノ酸系洗浄成分を組み合わせ、アセチルヒアルロン酸Na・セラミドNP・加水分解コメタンパクで頭皮と髪のうるおいケアも両立できています。
グリチルリチン酸2Kやカンゾウ根エキス、ショウガ根茎エキスといった頭皮ケア発想の成分も配合されており、頭皮の乾燥と髪のハリ不足を同時にケアしたい方に向いた1本です。
日本ロレアル ケラスターゼ CH バン クロノロジストR 250ml ¥5,830(税込)
サロン専売ブランドであるケラスターゼのエイジングケアラインです。
すっきり洗える洗浄力と、サロン仕様の香り・仕上がりを両立できています。
そのため、デイリー使いの頭皮ケアシャンプーとしてちょうど良いでしょう。
ベースはラウレス硫酸Naで洗浄力高めながら、ココベタインやアモジメチコン、ヒアルロン酸Na、アルテロモナス発酵エキス、ビサボロールを組み合わせ、洗い上がりの指通りや頭皮の健やかさにも配慮しています。
整髪料を毎日使う方や皮脂量が多めの方に向きますが、乾燥肌寄りの方は使用頻度や頭皮の状態に合わせて調整しましょう。
コーセー プレディア ファンゴ ヘッドクレンズ SPA+ 250g ¥2,200(税込)
コーセー・プレディアの泡立てない濃厚クリームタイプ頭皮クレンジングアイテムです。
日常使いするシャンプーとは別に、週1〜2回の乾燥が気になる時に使うスペシャルケアとして取り入れてみてください。
天然ミネラル泥に海水・温泉水・腐植土抽出物を組み合わせ、メントール・カンフル・ラベンダー油で清涼感のある使用感に仕上げています。
美容室でヘッドスパを担当していた頃も、自宅で週1のスペシャルケアを取り入れたいお客様に対しては、こうした独特の仕上がりのアイテムをおすすめする場面がよくありました。
夏のべたつきが残りやすい秋口にこそ試してみてほしい1本です。
メデュラ クリアヘッドスクラブ ウォーターグリーン 150g ¥4,356(税込)
パーソナライズシャンプーで知られるメデュラの頭皮用クリアヘッドスクラブです。
シャンプー前に使うアイテムで、週1〜2回のスペシャルケアとして使ってみてはいかがでしょうか?
テトラデセンスルホン酸Naとヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインで頭皮の皮脂汚れにアプローチしつつ、アボカド油・パーシック油・ホホバ油・オリーブ油でうるおい感も両立しています。
また、グレープフルーツ・リンゴ・オレンジ・レモン・ライムの果実由来成分やメントール、ユーカリエキスにより、さっぱりとリフレッシュできる使用感に仕上がっている点も魅力の一つです。
秋口の頭皮のもったり感が気になる方こそ試してみてください。
ヤーマン ミーゼ ニードルリフトブラシ 120g ¥39,600(税込)
美容機器メーカーであるヤーマンのブランドから発売された電動リフトブラシで、先端が少し尖ったニードル形状のシリコンが髪をかき分け頭皮に届く設計です。
低〜中周波EMSのLIFTモードと低周波EMSのFACEモードを切り替えて、頭皮と顔の両方に使えます。
頭皮マッサージは継続したい習慣の一つですが、毎日続けるのはなかなかハードルが高いものです。
しかし、このアイテムはお風呂でも使える防水仕様となっています。
そのため、シャンプー時のマッサージにも組み込みやすく、頭皮ケアを本格的に習慣化していきたい方に向いた1本です。
ミキモト コスメティックス ムーンパール メディカルスカルプエッセンス 170ml ¥6,050(税込)
ミキモト コスメティックスから発売されている、4種の有効成分を配合した医薬部外品です。シャンプー後に頭皮へ直接塗布して使います。
パントテニルエチルエーテルは頭皮・毛髪を健やかに保つ目的で、ピロクトンオラミンはフケ・かゆみや頭皮の臭いを防ぐ目的で、グリチルリチン酸ジカリウムは頭皮の肌荒れを防ぐ目的で配合されており、頭皮の悩みを気にする方は1本持っておくと安心です。
美容室でも、化粧品の頭皮ケアをひと通り試したけれど物足りなさを感じているお客様には、医薬部外品へのステップアップをご案内するケースも珍しくありません。
秋の抜け毛が長引きそうで、より積極的に頭皮環境を整えたいタイミングで検討しましょう。
イヴ・ロシェ AHL スカルプケア美容液 75ml ¥3,080(税込)
フランス発のボタニカルブランド・イヴ・ロシェの頭皮用美容液です。
薬機法上は化粧品分類のアイテムとなっています。
イヌリンとフルクトオリゴ糖を採用したプレバイオティクス発想のアイテムなっており、ベタイン・パンテノール・パントラクトンの保湿成分にオタネニンジン根エキスを組み合わせているのが主な特徴です。
美容液というだけあり、頭皮の保湿アイテムとして使いましょう。スキンケアのような感覚で頭皮ケアを行いたい方や、シャンプー後に頭皮がつっぱる感覚を抑えたい方こそ試してみてください。
エポラ FUSARI 薬用育毛剤 90ml ¥7,800(税込)
健康食品メーカーであるエポラの薬用育毛剤です。
センブリエキスを有効成分として配合した本格的な育毛ケアアイテムと言えるでしょう。
グリチルリチン酸ジカリウムは頭皮の肌荒れを防ぐ目的で、ニンジンエキス・センブリエキスは育毛・脱毛予防に向けて配合されています。
クロレラエキスや冬虫夏草エキスなど植物・天然由来エキスとヒアルロン酸ナトリウムなど、保湿成分も豊富です。
スカルプケア用品が洗面台に置きづらいという女性の声を反映し、スキンケア用品のような洗練されたボトルデザインになっているのも特徴です。
さいごに
秋の抜け毛は、夏の頭皮ダメージや毛周期、日照時間の変化が重なって誰にでも起こりうる自然な現象です。
今回紹介した抜け毛の本数や期間の目安を判断材料に、シャンプーや頭皮マッサージ、紫外線対策、栄養と睡眠、適度な運動の基本的な対策を無理なく続けていきましょう。
半年以上経っても落ち着かない場合は、皮膚科やAGA・FAGA専門クリニックへの相談をおすすめします。
小さな一歩の積み重ねが、半年後・1年後の頭皮と髪を確実に変えていきます。









