最終更新日 2026年6月5日 by kanako
「頭皮が日焼けすると薄毛になるって本当?」
「紫外線で髪がパサつくのはなぜ?」
「帽子を被る以外に何をすればいいの?」
紫外線対策というと肌ばかり注目されがちですが、実は髪や頭皮も強いダメージを受けています。
特に頭皮は体の中でもっとも高い位置にあるため、紫外線を直接浴びやすい部位です。
日焼けによる炎症や乾燥、活性酸素の発生は頭皮環境を悪化させ、将来的な抜け毛や薄毛リスクを高める要因になる可能性があります。
また、髪そのものも紫外線によってキューティクルが傷つき、パサつきや枝毛、ヘアカラーの色落ちなどを引き起こします。
そこでこの記事では、
- 紫外線が髪と頭皮に与えるダメージ
- 頭皮の日焼けと薄毛・AGAの関係
- 今日からできる紫外線対策
- 日焼け後の正しいアフターケア
- 美容師目線で選んだおすすめヘアケアアイテム
について詳しく解説します。
「将来の薄毛が心配」
「髪のパサつきやカラーの色落ちを防ぎたい」
という方は、ぜひ最後まで参考にしてみてください。
美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
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Toggle紫外線が髪と頭皮に与えるダメージとは?

最近、髪がパサつくようになったという方や、分け目の地肌が赤くなっていると感じる経験はないでしょうか?
その悩みの背景には、知らず知らずのうちに浴び続けている紫外線によるダメージが潜んでいるかもしれません。
以下では、紫外線の種類とそれぞれの性質、髪と頭皮が日焼けしやすい理由、ダメージが起こる仕組み、そして年間を通して蓄積されるダメージのこわさを順番に見ていきましょう。
UV-AとUV-Bの違い
地上に降り注ぐ紫外線は、波長の長さによって「UV-A(紫外線A波)」と「UV-B(紫外線B波)」の2種類に大きく分けられます。
それぞれ髪と頭皮への影響の与え方が異なるため、対策を考える前に、まずは性質の違いから整理しておきましょう。
- UV-A(紫外線A波):頭皮の真皮層まで届く長波長。毛母細胞へ間接的に影響する可能性あり
- UV-B(紫外線B波):キューティクルを直接傷つける短波長。パサつき・切れ毛の主な原因
なお、UV-Aは髪の表面だけでなく、内部にも影響を与える可能性があります。
そのため、長期的にじわじわと髪の質感を低下させる原因にもなり得るでしょう。
また、肌の日焼け止めに記載されている「SPF」はUV-Bを防ぐ指標、「PA」はUV-Aを防ぐ指標です。
これは髪用のUVケアアイテムを選ぶ時も同じで、後半でお伝えする紫外線対策の使い分け方にも関わってきます。
髪と頭皮が紫外線ダメージを受けやすい理由
頭皮や髪は、身体の中でも特に紫外線の影響を受けやすい部位となっています。
頭皮は身体の最上部にあるため、紫外線をダイレクトに最も強く浴びてしまうからです。
また、顔より強い紫外線を浴びやすいともいわれており、本来であれば日焼け止めや帽子でしっかり守るべき場所だといえるでしょう。
そして、本来であれば、日本人の黒髪に多く含まれるメラニン色素が、紫外線を吸収して髪の内部のダメージを軽減してくれる働きを担っています。
最も強力な光線防御は色素細胞が作 るメラニン色素です。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線を吸収して、DNAへのダメージを 少なくします。
※引用:環境省|紫外線による健康影響
これは皮膚に関する説明になりますが、髪の中にあるメラニン色素にも、同じように紫外線を吸収して内部を守る役割があります。
ところが、近年はヘアカラーやブリーチが日常的に使われていることでしょう。
そのため、髪本来のメラニン色素が減っている人が増えています。
メラニン色素が少ない髪は、それだけ紫外線をダイレクトに受けやすく、ダメージが進みやすい髪質になっているので注意してください。
私自身、美容師として働いていた頃、友人の紹介でブリーチを繰り返してボロボロになった髪の方を担当した経験があります。
ダメージが極端に進んだその髪は、シャンプーをしてドライヤーで乾かした後に、しっかり乾いている状態のはずなのに、毛先がねっとりとベタついていました。
これは髪に深刻なダメージを受けているサインです。普段のシャンプーですら、ハイダメージ毛にとっては大きな負担となっています。
シャンプーという日常的な行為でここまで状態が変わってしまうため、紫外線という外側からのダメージについても、ハイトーンの髪ほど影響を受けやすくなると考えられます。
日常的にカラーを楽しんでいる方は、それだけ紫外線対策を意識しておいてください。
紫外線で起こる髪のダメージのメカニズム
紫外線が髪に当たった時に、髪の内部と表面では、いくつかの化学的な変化が起こります。
ここでは、紫外線によって髪に起こる主なダメージのメカニズムについて、整理しました。
- キューティクルのたんぱく質変性:内部に微小な空洞が生まれ、剥がれ・ツヤ低下・強度低下の原因となる
- メラニン色素や染料の分解:空洞ができ、色のくすみと天使の輪の消失を招く
- 寒色系カラーの褪色:青・緑・アッシュ・マット系は、赤・黄系の暖色に比べて紫外線で抜けやすい
- 濡れた髪のハイリスク:海やプール、汗で濡れた髪は膨潤してキューティクルが浮きやすくなり、ダメージが増加する
ヘアカラーをしている髪は、紫外線による酸化作用で色素が分解されやすく、色褪せが進行しやすくなります。
※引用:ミルボン|Find Your Beauty MAGAZINE|髪も紫外線で日やけする!UV対策やダメージケアアイテムを紹介
このように紫外線によるダメージは、表面のキューティクルと内部のたんぱく質と色素の両方に同時に起こります。
肌の日焼けと違って即時的な痛みや赤みが現れにくいため、気付いた時には手遅れになりやすい点も、紫外線ダメージの強さのひとつです。
年間を通して蓄積する紫外線ダメージと秋の後悔
紫外線対策は夏だけしておけば大丈夫だと思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし実際には、5月の時点ですでに夏並みの紫外線量が降り注いでいると言われています。
さらに3月〜10月の長い期間は、できるだけ紫外線対策を意識しておきましょう。
そのレベルの紫外線量が観測されているとされているからです。
さらに、日常のちょっとした場面で受ける日焼けに対しても気を付けてください。
- 曇りの日(雲を通り抜けてUV-Aが届く)
- 室内・車内(窓ガラスを通過して降り注ぐ)
- 洗濯物を干す数分
- 買い物までの徒歩5分
こうした「ほんの少しだけ外にいる時間」の積み重ねが、髪と頭皮にダメージとして蓄積していきます・そして髪は、皮膚と違って細胞が再生・修復できません。
一度受けた紫外線ダメージは、髪を切らない限り蓄積され続けるという点が、肌とは大きく異なるポイントです。
夏に蓄積されたダメージは、秋になって以下のような形で表面化してきます。
- 髪のパサつき・乾燥
- 広がり・うねり
- 切れ毛・枝毛の増加
- ヘアカラーが入りにくくなる、または、すぐに色落ちする
実際に美容師時代、お客様の話を聞いていると、カラーの色持ちが悪いといった相談を秋に多く受けた記憶があります。
極端に秋になると相談が増えるというより、夏のダメージが落ち着いてから「あれ、髪の調子が前と違うな」と気付く方が多い印象でした。
つまり、紫外線ケアは夏の前後だけではなく、春から秋にかけて長い期間で意識するのが理想だといえるでしょう。
以下では、ここで軽く触れた頭皮側のダメージと、気になる薄毛・抜け毛との関係について掘り下げていきます。
頭皮の日焼けは薄毛につながる?仕組みと注意点

頭皮の紫外線対策を話題にすると、必ずと言っていいほど、頭皮の日焼けは本当に薄毛になるのかという質問が出てきます。
ここでは、紫外線と薄毛の関係を、根本原因と促進要因の違いに分けながら整理しました。
頭皮の日焼けと薄毛・AGAの関係性
結論からお伝えすると、紫外線そのものがAGA(男性型脱毛症)の直接的な根本原因だと断定された医学的な定説はありません。
AGAは遺伝やホルモン(DHT)の影響が大きいとされており、紫外線が単独で薄毛を引き起こすわけではないと考えられています。
ただし、紫外線は薄毛や抜け毛を悪化させてしまう要因のひとつとして認識されているので、その点は意識したほうがいいかもしれません。
特に気をつけたいのが、すでに分け目や頭頂部の薄毛が気になり始めている場合です。
髪の密度が下がっている部分は、本来であれば髪が傘の役割を果たして頭皮を守ってくれるはずが、その防御層が薄くなっているため、紫外線による影響が頭皮に及んでしまうリスクが高まってしまうかもしれません。
その結果、頭皮環境や毛母細胞がさらにダメージを受け、髪の毛の成長を邪魔してしまうといったことが示唆されています。
つまり、薄毛が気になり始めた方ほど、紫外線対策の優先度を高めてください。
帽子や日傘などで頭皮を物理的にガードする習慣は、すでに薄毛が気になる方にとってもこれから予防したい方にとっても欠かせません。
具体的な対策方法は、この記事の後半で詳しく見ていきます。
頭皮の老化と頭皮環境の悪化
頭皮も顔や体と同じ皮膚の一部です。
紫外線を浴び続けると、顔のシミ・シワと同じように頭皮にも光老化といわれるトラブルが起こり、頭皮環境を静かに悪化させていきます。
特に日焼け直後の頭皮は、軽い火傷状態と言われるほどダメージを受けています。
赤み・ひりつき・乾燥・フケ・かゆみ・毛穴の炎症など、さまざまなトラブルが連鎖的に出やすくなる状態です。
痛みや赤みが目立ちにくい場所なので、本人が気づかないまま症状が進んでいるケースも少なくありません。
さらに、頭皮特有の皮脂、汗の酸化は見落とせない要素のひとつです。
頭皮は皮脂腺や汗腺が体の中でも特に多く、分泌された皮脂や汗が紫外線にさらされると、時間の経過とともに酸化が進みます。
この過程で発生するのが、細胞を傷つける働きを持つ活性酸素です。
活性酸素は頭皮の老化を加速させ、毛穴の詰まりや炎症、頭皮環境の悪化を招く一因になります。
実際に美容室で長くお客様を見てきた中でも、夏場に頭皮の赤みが強く出る方には共通点がありました。
特に、畑仕事や屋外作業で長時間外に出る習慣がある方です。
夏になると頭皮が赤みを帯びてピリピリしている、というケースに何度も出会ってきました。
日焼け止めは顔や腕には塗っても、頭皮までは意識が回らない方がほとんどです。
屋外で過ごす時間が長い方こそ、まずは帽子を一枚かぶる、それだけでも頭皮を守る効果は大きく変わってきます。
毛母細胞・毛包幹細胞へのダメージとヘアサイクルの乱れ
紫外線が頭皮環境を悪化させるだけでなく、髪を作り出す細胞そのものにまで影響を及ぼす可能性が指摘されている点も見逃せません。
ここで関わってくるのが、上記でも紹介したUV-Aです。
UV-Aは波長が長く、頭皮の奥深く、真皮層と呼ばれる層にまで到達する性質を持っており、髪の成長に欠かせない2つの細胞が存在します。
- 毛母細胞:髪を分裂・増殖させ、伸ばす役割を担う細胞
- 毛包幹細胞:休止期に入っている毛包を、再び成長期へと導くヘアサイクルの起点となる細胞
UV-Aや、活性酸素を介した酸化ストレスがこれらの細胞に作用すると、ヘアサイクルが乱れるリスクが高まると考えられています。
あくまでリスクが高まる可能性であって、紫外線を浴びたから必ず薄毛になる、という単純な話ではありません。
ただ、細胞レベルでのダメージが慢性的に積み重なると、髪が成長期を十分に過ごせないまま休止期へ移行しやすくなります。
その結果、細く弱い髪が生えやすくなる傾向につながるといった可能性は否定できません。
このあたりの細胞レベルの話は専門性が高い領域ですが、頭皮の奥に届くUV-Aが、髪の工場そのものに少しずつ負担をかけているというイメージを持っておくと、対策の優先度が変わってくるはずです。
タイムラグで現れる抜け毛と秋の抜け毛のメカニズム
紫外線によるダメージが厄介なのは、影響が出るタイミングが日焼けの直後ではなく、しばらく経ってから現れる点にあります。
特に、頭皮の細胞へのダメージや炎症が慢性化するとよくありません。
それは、髪に必要な栄養や酸素が行き届きにくくなり、髪の成長が途中で止まってしまうといったリスクが高まるからです。
本来であればもう少し伸びるはずだった髪が、十分に育ちきる前に抜け落ちる、というイメージに近いでしょう。
このタイムラグがちょうど顕在化しやすいのが、夏の終わりから秋にかけての時期です。
夏に蓄積した紫外線・汗・皮脂酸化のダメージが、秋になって抜け毛が増えたと気付く形で表面化していきます。
秋は抜け毛が増える季節。夏の紫外線や汗によるダメージが蓄積し、頭皮の乾燥や血行不良が目立ちやすくなるからです。この時期にしっかりケアを行うことが、未来の美髪を守るカギになります。
※引用:日本医専|【鍼灸学科・遠藤先生コラム】秋のセルフケアで頭皮のエイジングケアを始めよう
ヘアケアの相談をいただく中でも、抜け毛が増えたとおっしゃる方の多くは、何が原因なのか自分でも特定できないままお店を訪れるケースがほとんどでした。
シャンプーを変えたわけでも、生活習慣が大きく変わったわけでもないのに、ある日ふと排水溝の毛量が増えた気がして不安になる、というパターンが多い印象です。
これはまさに、ダメージと症状の間にあるタイムラグが原因の一つかもしれません。
季節で言えば、圧倒的に秋だけ抜け毛が増えるというほど極端な変化ではありませんが、こちらから髪の話題を振ったときに「最近抜け毛が…」というキーワードがよく出るのは、やはり秋だった記憶があります。
夏の影響が、数か月遅れで姿を現していたのだろうと、振り返って腑に落ちる場面が何度もありました。
だからこそ、抜け毛に気づいてから慌てて対策するのではなく、紫外線量が増える春〜夏の段階で頭皮を守っておきましょう。
それが、秋の抜け毛を最小限に抑えるためのいちばんの近道と言えます。
髪と頭皮を守るための紫外線対策
ここまでで、紫外線が髪と頭皮に与える影響と、薄毛、抜け毛との関係を見てきました。
ここからは、どう対策すればいいのかという具体的な行動に関しての話です。
難しい内容は何もなく、日常のちょっとした工夫で、髪と頭皮へのダメージは大きく減らせます。
帽子・日傘で頭皮を物理的にガードする
紫外線対策としては、直射日光を遮るのが特に効果的です。
帽子と日傘で頭皮に届く紫外線そのものを減らしましょう。それが、最も近道となります。
帽子は、黒やネイビーなどのダークカラーの方が紫外線を通しにくい性質を持ちますが、白でもかぶらないより圧倒的に効果的です。
日傘はUVカット率・遮光率の高いものを選んでください。
地面からの照り返しまで意識するのなら、内側が濃い色のタイプがおすすめです。
ただし、帽子を長時間かぶりっぱなしにすると頭皮が蒸れて不衛生になりやすいので注意してください。
実際に美容室でも、夏場は帽子を愛用している方ほど、頭皮のベタつきや匂いが気になりやすい傾向がありました。
屋内では帽子を外して通気する、汗をかいたらタオルで押さえる、といった小さな習慣をセットで意識すると、頭皮トラブルの予防につながります。
髪用UVスプレーとアウトバストリートメントの活用
帽子でカバーしきれない時間に役立つのが、ヘア用のUVスプレーとアウトバストリートメントです。
朝のヘアセットに、UVケアの一手間を組み込むイメージで取り入れていきましょう。
- アウトバストリートメント:オイルやミルクで毛先を保護し、乾燥・パサつき・カラー褪色をブロックする
- ヘア用UVスプレー:ベタつきを抑えつつ、髪と頭皮の両方をUVカット
- 使う順番:トリートメント → スタイリング → スプレーで仕上げ
ミルボンをはじめとしたサロン専売ブランドから、ドラッグストアまで選択肢は豊富にあります。
具体的におすすめしているアイテムは、後半のヘアオイル・UVスプレーを紹介している箇所で詳しく扱いますが、いずれにせよ朝に一度かければ一日もつアイテムではありません。
汗をかいた後や屋外で2〜3時間以上過ごす場合は、こまめに塗り直すのが効果的です。
ヘアアレンジを工夫して紫外線にさらされる面積を減らす
塗る・かぶる以外に、ヘアアレンジを変えるだけでもダメージは分散できます。
一番のポイントは分け目です。
毎日同じ位置で分けていると、その部分にだけ紫外線が直撃し続けるため、地肌が赤くなるだけでなく、その部分の髪が細く・抜けやすくなります。
- 分け目を変える:日によって左右や中央、ジグザグ分けに変える
- 毛先を内側にしまう:お団子ヘアやまとめ髪で物理的にガード
- ターバンやスカーフを使う:頭頂部から分け目までを覆う
頭頂部のボリュームが出にくいという相談を受けた際に、最初におすすめしていたのも分け目を日常的に変えるというシンプルな方法でした。
夏場に分け目だけ赤くなっている方は、その部分の頭皮環境が悪化しているケースが多く、ボリュームの悩みと紫外線ダメージは地続きになっているケースも少なくありません。
海・プール・汗をかいた後の濡れ髪対策
夏場で特に紫外線のダメージが進みやすいのが、濡れた髪のまま日光に当たる時間です。
キューティクルが浮きやすくなった濡れ髪は、乾いた状態よりも紫外線の影響を一気に受けやすくなります。
- 早めに真水ですすぐ:海水の塩分やプールの塩素をできるだけ早く洗い流す
- しっかり乾かす:タオルドライ後、ドライヤーで根元から完全に乾燥させる
- レジャー前の予防:UVカット効果のあるオイルやスプレーを事前に塗布する
後で自宅で洗ったら大丈夫だと考えて濡れたまま放置するのが、髪や頭皮に負担をかけるリスクを高めます。
レジャーに出かける前にUVカット成分が含まれたオイルをなじませておくだけでも、ダメージのスピードはかなり抑えられるはずです。
実際に美容師に、頭皮がヒリヒリすると相談に来る方は、むしろ若い世代の方が多かった印象です。
紫外線の影響は年齢に関係なく蓄積していくため、まだ若いから大丈夫という油断こそが、将来の頭皮トラブルや薄毛リスクを引き上げてしまうかもしれません。
日焼けしてしまった髪と頭皮のアフターケア

うっかり頭皮や髪が日焼けしてしまった時に、その後のケア次第でダメージの残り方は大きく変わります。
ここからは、日焼け直後から数日間かけて行いたいアフターケアを順番に見ていきましょう。
日焼け直後の頭皮ケア3ステップ
日焼け直後の頭皮は、いわば「軽い火傷」を負っている状態です。
顔と同じ皮膚である以上、スキンケアの考え方をそのまま頭皮にも当てはめるイメージでケアしていきましょう。
- 冷却:冷たいタオルや保冷剤で頭部を冷やし、熱と炎症を鎮める
- 水分補給:化粧水をスプレーボトルで吹きかけ、頭皮にうるおいを戻す
- 栄養補給:保湿・抗炎症成分を含んだ頭皮用エッセンスや育毛剤で仕上げる
頭皮のクールダウンがポイント
※引用:資生堂|髪・頭皮の紫外線ダメージに要注意! 日焼け対策と日焼け後のケア方法
日焼け直後の頭皮は熱がこもっているため、冷やしたタオルで頭皮を覆って、頭皮の熱を下げましょう。シャンプーの際は、頭皮をこすらないよう優しく洗ってください。
注意したいのが、ステップ2で使うアイテムです。頭皮は皮脂が多い場所のため、顔と同じ感覚で重い乳液・クリーム・オイルを塗ると、毛穴詰まりやベタつきの原因になりかねません。さっぱりタイプの化粧水を選んでみてください。
美容師時代に学んだ頭寒足熱からわかる頭の熱を逃がすことの重要性
頭皮ケアを語る上で、もうひとつ伝えておきたい視点が東洋医学の頭寒足熱(ずかんそくねつ)という考え方です。
文字どおり、頭は冷やし、足や体は温める状態が身体にとって理想的、という意味になります。
美容室に勤めていた頃、東洋医学を学ぶ機会があり、この言葉に出会いました。
当時の美容室では、頭寒足熱の考えに沿ったヘッドスパメニューも用意されており、頭を冷やす大切さを現場で教わったのを今でも覚えています。
紫外線を浴びると頭部に熱がこもりやすくなるのは、熱は上へ昇る性質を持っているからです。
頭の熱がこもったままにと、次のような不調が連鎖しやすくなると考えられています。
- イライラ・のぼせ・不眠・頭痛:自律神経の乱れにつながりやすい
- 疲労感・睡眠の質低下:体の回復力が下がる
- 首こり・肩こり:頭部から流れてきた熱や緊張が蓄積する
つまり、紫外線による炎症は頭皮の表面だけの問題ではありません。
自律神経や全身のコンディションにも影響を及ぼす可能性があるという意味です。
自宅で気軽にできる方法としては、冷却シート(冷えピタ)を額や首の後ろに貼ってみてください。それだけでも十分効果が期待できます。
特に首の後ろは太い血管が通っているため、ここを冷やすと体全体の熱が下がりやすくておすすめです。
髪のアフターケア|低刺激シャンプーとキューティクル補修
頭皮の熱が落ち着いたら、次は髪そのもののアフターケアを行いましょう。
紫外線を浴びた髪はキューティクルが開き、ヘアカラー直後のような非常にデリケートな状態に傾いています。
- シャンプー選び:アミノ酸系などマイルドな洗浄力の低刺激タイプ
- カラー後用シャンプー:開いたキューティクルを引き締め、髪を弱酸性に戻す
- 集中補修ケア:トリートメントやヘアマスクで、流出したたんぱく質・脂質・水分を補う
頭皮がヒリヒリしている時には、皮膚のバリア機能が弱まっているため、洗浄力の高いシャンプーは避けてください。
指の腹で泡を転がすイメージで洗うのが、ダメージを最小限に抑えるコツになります。
パサパサとした手触りやごわつきが出ている時には、シャンプー後に集中補修トリートメントやヘアマスクを取り入れてみてください。
具体的なおすすめ製品は、以下で詳しく扱っていきます。
寝る前のナイトケアで翌朝のごわつき・摩擦を防ぐ
意外と見落とされがちなのが、就寝中のダメージです。
紫外線でパサつきが進んだ髪は、寝返りや枕との摩擦でさらにダメージが拡大しやすくなります。
- 洗い流さないトリートメント:ヘアオイルやミルクで毛先をコーティング
- ナイトキャップ・シルク枕カバー:寝具との摩擦を物理的に軽減できる
- 継続期間:日焼けした当日だけでなく、数日〜1週間続けるのが望ましい
忙しくてケアに時間が取れない方ほど、ナイトケアは時短の味方になってくれます。
寝る前に髪を完全に乾かし、洗い流さないトリートメントを毛先になじませるだけでも、翌朝のごわつきや絡まりが明らかに減るはずです。
朝のヘアセットの時間を短縮できる、というメリットも見逃せません。
紫外線によるダメージは一度では完全に元に戻りませんが、当日からの丁寧なアフターケアで、進行を抑えながらゆっくりと回復しやすくなります。
紫外線ダメージでパサパサした髪を補修するおすすめシャンプー3選
ここからは、紫外線ダメージでパサパサになった髪を補修してくれるシャンプーをご紹介します。
シャンプーは毎日触れるアイテムだからこそ、紫外線対策・ダメージケアを意識した処方を選ぶだけでも、状態を整えやすくなるはずです。
選ぶ時には、次の4つの特徴を満たしているかチェックしてみましょう。
- 洗浄成分のやさしさ(アミノ酸系・ベタイン系など)
- キューティクルを引き締める弱酸性処方
- カラー退色を防ぐ流出抑制成分
- 紫外線ダメージ特化の補修・保護成分
ドラッグストアからサロン専売シャンプーまで価格帯も幅広いので、ライフスタイルや髪悩みに合うものを選んでみてください。
I-ne ソラミー UVアフターリペアシャンプー 470ml ¥1,540(税込)
ソラミーのUVアフターリペアシャンプーは、紫外線で乾燥した髪と頭皮をその日のうちにリセットすることを目指したシャンプーです。
特徴的なのが、エイジングケアでも注目されている抗酸化成分であるフラーレンの配合になります。
紫外線によって頭皮に発生する活性酸素を消去してくれるため、光老化や薄毛の予防まで意識したい場合にも適しているでしょう。
洗浄ベースはココイルメチルタウリンNaやコカミドプロピルベタインなどのマイルド系で、日焼けでデリケートになった頭皮にも安心です。
さらに、γ-ドコサラクトンがドライヤーの熱に反応し、傷んだキューティクルを補修しやすい環境に整えてくれます。
デミ サマーバー スパークリングアイスシャンプー クール 180g ¥2,750(税込)
デミのサマーバー スパークリングアイスシャンプーは、夏の頭皮トラブルにフォーカスした炭酸シャンプーです。
最大の特徴は、炭酸の泡とメントールによる強いクール感でしょう。
紫外線で熱を持った頭皮を心地よく冷やしてくれるため、日焼け直後の頭皮にも使いやすい1本になっています。
成分面で目を引くのは、南国由来のUVケアオイルです。
その中でも、テリハボク種子油やククイノキ種子油に注目してみましょう。
強烈な紫外線を浴びる地域で、天然の日焼け用の肌ケアとして古くから使われてきた素材です。
そのため、バリア機能が低下した頭皮にうるおいを補ってくれます。
さらに、多くのビタミンCを含むとされるカカドゥ・プラム由来のエキスとビタミンC誘導体の組み合わせも要チェックです。
紫外線による頭皮の酸化にもアプローチがしやすくなっています。
ルベル SEE/SAW ヘア&スキャルプシャンプーB 250ml ¥3,850(税込)
ルベルのSEE/SAWシリーズは、美容室でも長く愛用者の多いブランドです。
その中でも、ヘア&スキャルプシャンプーは紫外線吸収剤などのUVカット成分こそ含みませんが、紫外線を浴びて乾燥・ツヤ低下した髪と頭皮のアフターケアに向いた処方になっています。
洗浄面で特徴的なのが、ラウレス-4カルボン酸Naという酸性石けん系成分です。
刺激は少ないのにしっかりとした洗浄力を持つため、日中に使った日焼け止めスプレーやスタイリング剤を、頭皮を傷めずに洗い流せるようになるでしょう。
紫外線対策をしっかり行っている方ほど、汚れ残しによる毛穴詰まりが気になりやすいので、相性が良い1本です。
さらにグリチルリチン酸2Kが、赤みやヒリつきといった日焼け後の炎症を穏やかに鎮めてくれるため、敏感に傾いている頭皮にも安心して使えます。
紫外線ダメージケアにおすすめのトリートメント&ヘアマスク3選
シャンプー後のトリートメントやヘアマスクは、紫外線でパサパサになった髪に栄養と潤いを集中的に届ける役割を担います。
週1〜2回のスペシャルケアとして取り入れるか、毎日のトリートメントをグレードアップするだけでも、髪の手触りは大きく変わってくるはずです。
その選び方のポイントを、以下のように3つにまとめました。
- 毛髪補修成分(加水分解ケラチン・PPT)配合で、破壊されたたんぱく質を補える
- 高保湿成分(セラミド・シアバター・植物オイル)配合で、内部の乾燥にアプローチできる
- 褪色防止成分(ヘマチン・ヒマワリ種子エキス)配合で、カラーキープも同時に叶う
以下では、夏のダメージ補修に役立つトリートメントとヘアマスクを3つ厳選して紹介しています。
アリミノ ミント マスク マイルドリフレッシュ 550g ¥3,740(税込)
アリミノ ミント マスク マイルドリフレッシュは、ヘアマスクでありながら頭皮ケアまで叶えてくれる、夏場に頼れる1本です。
注目したいのが、髪の主成分である加水分解ケラチンと、頭皮ケア成分のオウゴン根エキスの組み合わせといえるでしょう。
オウゴン根エキスは、紫外線などの環境ストレスに対する抗酸化・抗炎症作用が知られている植物エキスで、頭皮の光老化対策に向いています。
さらに、イライトや流紋岩末などのクレイ成分が、汗や皮脂で重くなりがちな夏の頭皮をすっきり整えてくれるのも嬉しいポイントです。
メントールとセイヨウハッカ葉エキスによる清涼感も特徴で、日焼け後にスッキリしたい方こそ試してみてください。
ダヴィネスエッセンシャル ラブ インスタント ヘアマスク 250ml ¥5,060(税込)
ダヴィネスエッセンシャル ラブ インスタント ヘアマスクは、ヘアケア製品では珍しく紫外線吸収剤を配合した、ユニークな立ち位置のヘアマスクです。
シチリア島原産オリーブのエキスとババス油が、紫外線でカラカラに硬くなった髪をやわらかく整えてくれます。
さらに色素成分が配合されており、紫外線によって出やすい黄ばみや赤みを抑え、透明感のあるヘアカラーをキープしてくれる点も見逃せません。
放置する時間としても比較的短めになっており、バタバタしている方でも気軽にスペシャルケアを体感できるようになっています。
中野製薬 エヌ ヘアミルク BM 100ml ¥3,146(税込)
中野製薬のエヌ ヘアミルク BMは、UVカット効果こそ持ちませんが、紫外線によるパサつきダメージのアフターケアに優れた洗い流さないトリートメントです。
特徴的なのが、髪の細胞間脂質(CMC)を構成するセラミドとコレステロールを贅沢に配合している点です。
紫外線でスカスカになった髪の隙間に潤いを補給し、内部の保水力を取り戻してくれます。
さらに、ドライヤーの熱に反応するγ-ドコサラクトンとシリコーン変性ケラチンが、めくれたキューティクルをピタッと密着させてくれるのも頼もしいポイントです。
UVケアと組み合わせるなら、朝のスタイリング前に本品をなじませた上で、仕上げにヘアオイルやUVスプレーを重ねてみてください。
紫外線対策におすすめのUVケアスプレー&ヘアオイル4選
シャンプーやトリートメントで土台を整えたら、次は日中の紫外線そのものをブロックするアイテムを取り入れていきましょう。
朝のお出かけ前に使うヘアオイルと、外出先で塗り直しやすいUVスプレーを組み合わせると、髪と頭皮の紫外線対策は完成度を高められるはずです。
アリミノ ミント アイスリセットUV 60g ¥1,760(税込)
アリミノ ミント アイスリセットUVは、頭皮・髪・ボディに使えるマルチなUVドライシャンプースプレーです。
4種の紫外線吸収剤による高いUVカット力と、皮脂吸着パウダーによるサラサラ感を両立している点が主な特徴と言えるでしょう。
日焼け止めスプレーにありがちなベタつきや重さがなく、夏場のペタンとした根元もふんわり立ち上がります。
さらに、グリチルレチン酸ステアリルの抗炎症作用や、チャ乾留液による消臭・抗酸化作用もうれしいポイントです。
スポーツや外回りで汗をかいた時に、外出先でサッと塗り直したい時こそ試してみてください。
Clue &be 薬用ホワイトニング UV スプレー 60g ¥1,980(税込)
Clue &be 薬用ホワイトニング UV スプレーは、薬用美白ケアと紫外線対策を1本にまとめた高機能ミストです。
有効成分のトラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムが配合されている点に注目しましょう。
頭皮も顔と同じように紫外線でくすみやシミを起こすため、美白と抗炎症を同時にケアできるのは魅力的です。
さらにノンケミカル処方という点もポイントで、敏感肌の方や日焼けでヒリつきがある方にも安心して使えます。
髪や頭皮、顔をまとめてケアしたいという方こそおすすめのUVスプレーです。
ミルボン エルジューダ サンプロテクト オイル 50ml ¥3,388(税込)
サロン専売ブランドのミルボン エルジューダから登場した、UVカット機能付きのヘアオイルです。
美容室の現場でも夏季の必須アイテムとして紹介されることが多い印象のアイテムと言えるでしょう。
特徴は、3種類の紫外線吸収剤によるスキンケア級のUVガード力です。
UVAとUVBの両方を幅広くカットしてくれるので、紫外線によるカラー褪色や髪のたんぱく質のダメージが気になる方にちょうどいいでしょう。
強力なUVオイルなのに頭皮に残らないという設計は、サロンワークを長く続けてきた立場から見ても安心しておすすめできるアイテムです。
セフティ COCUU メロウドロップ 100ml ¥3,080(税込)
COCUU メロウドロップは、自然由来成分が9割以上という処方ながら、紫外線対策の成分もしっかり配合されたバランスの良いヘアオイルです。
ゴマ油・サフラワー油・バオバブ種子油・アルガニアスピノサ核油・シア脂など、髪に馴染みやすい植物オイルを15種類以上ブレンドしています。
紫外線を浴びてカチカチに硬くなった髪を内側からやわらかくほぐし、しっとりとしたツヤを取り戻せるでしょう。
加えて、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルによるUVケアや、γ-ドコサラクトン・イソステアロイル加水分解ケラチン・ラウロイルグルタミン酸ジといった補修成分もしっかり配合されているのが頼もしいポイントです。
さいごに
紫外線は肌だけでなく、髪のキューティクルやたんぱく質、頭皮の毛包まで広くダメージを与え、パサつきや色落ち、薄毛リスクにもつながります。
だからこそ、帽子やUVスプレー・ヘアオイルで日中の紫外線をブロックし、浴びた日はその日のうちに冷却・保湿・低刺激シャンプーでケアする習慣が大切です。
今回紹介したシャンプー・トリートメント・UVケアアイテムから、まずは1つ取り入れてみてください。
秋以降の「なんとなく髪が老けた」を防ぐ一番の近道は、夏の毎日の積み重ねにあります。









